粉砕後の湿灰及び乾燥灰は,副資材である石灰石粉及び鉄原料粉を加え,エコセメ
ントの原料として一定の化学成分が得られるように調合,混合する。
(ウ) 湿灰を粉砕する設備並びに鉄及びアルミニウム類を回収する設備は,
建屋内に設置し,焼却残さの飛散を防止するとともに,騒音及び振動の
発生を抑制する。
回収された鉄及びアルミニウム類はリサイクルする。
ウ焼成設備
(ア) 焼成設備は,調合された焼却残さと副資材とを焼成する設備及び焼
成することにより生成されるクリンカを冷却する設備で構成されている。
(イ) エコセメントの原料は,焼却残さ,副資材である石灰石粉,鉄原料
粉等を均一に調合したものであり,回転する円筒形の焼成炉(ロータリ
キルン)の中で重油バーナーにより1350度以上の温度で焼成してク
リンカを生成し,生成したクリンカはクリンカクーラーで空気により急
冷される。
(ウ) 焼却残さに含まれるダイオキシン類は1350度以上の高温度で分
解され,重金属類は焼却残さ中の塩素と結合し,揮発しやすい化合物と
なって排ガス中に移行し,移行した重金属類は排ガス処理工程を経て重
金属回収設備において回収される。
焼成炉中の温度は連続測定して記録
されている。
エ仕上げ設備
(ア) 仕上げ設備は,粉砕設備,捕集及び集じん設備並びに貯留設備で構
成されている。
(イ) 焼成設備で生成されたクリンカに石こうを加えて粉砕し,エコセメ
ントに仕上げる。
オ排ガス処理設備
(ア) 排ガス処理設備は,排ガス冷却設備,ろ過式集じん機,触媒脱硝塔
及び活性コークス塔で構成されている。
(イ) 前処理設備の乾燥工程及び粉砕工程から排出される約200度の排
ガスには,消石灰を吹き込んで硫黄酸化物及び塩化水素を除去し,粉末
活性炭を吹き込んでダイオキシン類を吸着させて除去した上,残余の排
ガスをばいじんと共にろ過式集じん機により除去する。
ろ過式集じん機
により処理した排ガスは,昇温炉で灯油バーナーにより220度まで加
熱し,脱硝効率の促進と煙突からの白煙防止を図った後,触媒脱硝塔
(アンモニアを吹き込んで塔内で触媒により反応を促進させて窒素酸化
物を分解して窒素酸化物を除去する施設)で窒素酸化物を除去する。
(ウ) 焼成炉から排出される約800度の排ガスは,水と空気により約2
00度以下まで急速に冷却してダイオキシン類の再合成の抑制を図り,
急速冷却後,排ガス中に消石灰を吹き込んで,ろ過式集じん機によりば
いじん,硫黄酸化物,塩化水素及びダイオキシン類を除去する。
ろ過式
集じん機により処理した排ガスには,アンモニアを加えて活性コークス
塔(硫黄酸化物を除去し,また,アンモニアを添加することによって窒
素酸化物を除去するとともに,ダイオキシン類及び水銀を除去する施
設)により窒素酸化物,硫黄酸化物及びダイオキシン類を吸着させて除
去する。